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xbox 2026/03/30

コンソールかPCかの定義

曖昧な境界線は誰にも都合がよい

Xbox × AMD

次世代機の開発発表以降、開発中止だのと根も葉もない噂が飛び交い、CEOの交代劇などの大きな動きもあった中で、2026/03/06に新CEOであるAshaの𝕏にて発表され、瞬く間にインターネット中に知れ渡った『Project Helix』。 これは過去に報道され、Sarah Bondなども仄めかしていた「PCとコンソールのハイブリッド機」そのものであり、以前の「Xbox Magnus」のを裏付けるものであった。

これは公式上は「コンソール」として扱われているが、技術的には「Windows PC」であろうことから、インターネットでは総称をめぐる論戦が繰り広げられている。 公式上の定義では、これは「コンソールゲームとPCゲームが遊べるコンソール」であると明言されているが、それに対する「互換レイヤーとUI被せて、コンソールと言い張るWindows PC」という指摘も的外れではない。
Geoff Keighleyも、Xで発表を伝えるも、公式の発表にあったにもかかわらず決してコンソールとは口にしなかったため、一時コミュニティーノートが追加された挙句、Tom WarrenからRatioを受けてしまった。 これは”コンソール“の土俵にPCが乗り出すのを恐れたのか、実際にこの発表の直前にPCからのシングルプレイタイトルの移植をストップするという信頼性の高い報道がなされたソニーなどへの忖度なのだろうか?

プロジェクト屁理屈

頑なにコンソールと認めないGeoff Keighleyは”PC-based Xbox hardware device”と定義し、Tom Warrenはそれに対しXboxコンソールのことだろと指摘。
Geoffは「Steam Machineはコンソールだと考えるのですか?」と質問で返すも、TomはそもそもValveがSteam MachineをPCと定義しており、またコンソール向けに設計されたゲームは決して動かないが、Helixでは動くことを強調した。
これら2つの投稿では、前者が17万閲覧で1269いいね、後者が9.4万閲覧で2286いいねと2倍近いRatioを受けてしまっている。
その後、Geoffはレスバに発展する前に下記で締め括った。

What is an “Xbox console game” in your definition and is that different than a UWP game? Obviously lots we need to learn about the plans here - and excited to hear more.

この投稿は5.2万閲覧でわずか348いいねであり、リプライでも「公式がコンソールと言っているだろ」という類のツッコミが殺到した。
UWP云々はともかく、先述の通り、Windowsがあってその上でコンソールゲームを動かしているのならば、ネイティブだろうがPC-Basedと名乗るべきという理屈は間違いではないだろう。
ただし個人的には、やはりコンソール”専用”で非Play Anywhereのタイトルが動くなら、それはコンソールであると認識している。
中身がPCビルドと瓜二つでも、Helixのみを対応機種とMSストアのメタデータで設定したりすれば、それはコンソール専用タイトルとみなされる。
しつこいようだが、そもそも互換であっても、コンソール専用タイトルが動作してる時点でそう言える。
たとえば、EA Sportsの『College Football 26』はコンソールでのみ発売されているが、Steam MachineではPCに移植されない限りはプレイすることが不可能である。しかし、Helixはそれが可能だ。
そうは言っても、世間においては「PCゲームが動くなら、それはPCである」という、反対側の立場における正論に落ち着くだろう。

結局のところ、技術的にはPCである(はず)。
そのため、開発環境が統合されるというより、PCビルドがそのまま動き、MSストアのタイトルはiniファイルか何かで自動でグラフィック設定が最適化されたり、システムレベルでも何かしらあるとみられる。
しかし、「PC」として完全に動作し、外部ストアも以前の報道通り解禁されるのならば、多くの人はSteamでゲームを買うだろう。MSはそれを許容するのか?
それとも、SteamDeckより強固になりデスクトップモードに移行する必要があったりするのだろうか?
コンソール特有の機能、たとえば複数ユーザーの切り替えやファミリーシェアリングなどは、ハイブリッドな環境下においてどのように機能するのだろうか?
そしてオンラインプレイのPaywallは無くなるという見方が自然だが、それをは許すのか? 謎は尽きない。

それでも「コンソール」と名乗る以上、自己責任の側面が強く、ウイルスソフトなども常識として根付いているPCとは違って何かあった時に矛先が向かうのはMSとなる。
今までPCゲームに触れてこなかったアメリカのキッズたちは、真っ先にエロ全裸Mod、エミュ、海賊版などに食いつき、発売日のNexusModsや違法romサイト、Internet Archiveのアクセス数は限界突破することだろう。

03/12のGDCでは、Helixの詳細が少しだけ公になり、開発キットが2027年に開発者の手に渡ることが判明したほか、次世代のFSRアップスケーリングやら、誰が求めてるのは分からないレイトレーシング性能の飛躍的上昇なども示され、個人的には”次世代ゲーム機”としての発表として受け取れる内容だった。
開発キットが来年なら、発売は早くて2027年のホリデーシーズンとなるだろう。

そのほか、Allyで実装されたFull Screen Experienceが『Xbox PC Mode』に改名されたのだが、HelixにおいてはこのUIそのままではなく、むしろリビングルームで使うハードとして、Xbox Series X|SやOneの現行のUIをそのまま持ってくることだろう。そうすれば広告載せられるし

3DO計画

今の段階で明かされていることはこれくらいなのだが、Helix発表のひと月前、Windows Centralの次世代機に関する報道に興味深い点が記されていた。
それは、ASUSなどのPCメーカー各社からのOEMハードウェアのリリースであり、ただのUMPCだったXbox Allyとは異なり、今度はMagnus SoCを積んだ、互換ハードウェアになると見られる。
これが実現したら、かつての3DO構想が令和に再び爆誕し、エコシステム内における価格競争が繰り広げられることとなる。
これはかなり現実味があると確信しており、PCゲームが遊べるHelixを普通のゲーミングPCより遥かに安くしてしまえば、MS最大の顧客であるPCメーカー各社は間違いなく打撃を受けることになるのだが、逆にHelixをオープンにすれば、PCメーカーは追従でき問題は解決する。
その場合、記事中にもあるがMSからリリースされるHelixハードウェアはWindowsにおけるSurfaceのようなリファレンス機となり、価格競争を無視した非常に高価なものになる可能性が高い。
3DO構想は夢とロマンがある。PCメーカー各社や、中華メーカーなどがコンソールを一斉に売り出す姿を想像するとワクワクしてくる…のは自分だけだろうか?

最終的には何を言おうと、コンソールかPCのいずれなのかを一般消費者に判断させる最大の材料は価格帯になる。
“少なくとも$1000”というがあったが、情勢などの影響を受けてPS5がまたまた値上げし、Proはとうとう$899.99/¥137980になった今、過去の噂や予測は控えめなものとなり、想像もつかないほど高価になるに違いない。
個人的には日本円でリファレンス機が15万円台を期待していたし、その辺りが一般ユーザーにとってコンソールの枠組みに収まる限度の価格だと思っているのだが、それは2026年の常識において無理な話である。

そんな中、以前から噂され公然の事実となっていたStarfieldのPS5版がいよいよ発表され、再びのサード堕ちやら買収失敗やらと何回も繰り返された煽りがインターネットを埋め尽くしていたことだろう。
Starfieldはネットでは悪評だらけだが、5日間のアーリーアクセスで、事前の評判などを見ずにプレイした立場での”個人の感想”としては、最初の100時間は、まさに求めていた冒険と探究のあるスカイリム以上の傑作であり、ストーリーそっちのけで世界をぶらついていたのだが、その後は悪名高いコピペダンジョンの繰り返しなど荒削りな部分が嫌でも見えてきて、200時間で飽きが来て積み、今でもたまに起動するがメインストーリーは全然進んでいない。ただ、最初の100時間は間違いなく神ゲーと呼ぶに相応しい代物であった
これに限らず、世間で失敗作やクソゲーとされた作品を、GOATと呼ぶ人は間違いなく存在する。
世間の風潮に流されず、誰もが自分の意見を保つべきだ… その結果がこれなら納得いかない

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