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xbox 2026/07/07

リセット(1回目)

Game Industry全体の問題として扱うのか、それとも別枠で企業の問題とするか

XBOX symbol

数週間に及ぶDoom & Gloomを経て、新CEOのAsha Sharmaが打ち出した「XBOXのリセット」の詳細がとうとう明らかとなり、さっそく本日より、2027年会計度までで合計3200人規模に及ぶ超大規模レイオフの第一波が開始され、社員は今後はより一段と解雇に怯えることになる。

今回のレイオフに関しては、CEOの𝕏や、XBOX Wireにて公式声明が公開されているので、それを翻訳すれば何が起きたのかはメディア記事を頼らずとも理解できるだろう。

まず、前回のReset発表でも一部触れられた通り、ビジネスが健全ではなく、

  • Game Pass
  • マルチプラットフォーム戦略
  • “広範なコンテンツポートフォリオ”(すなわち新規IPや尖ったニッチなタイトルを許容する多様性である)

が期待したペースで成長しなかったという点が挙げられ、また現在のAI買い占めによるハードウェアの高騰に直面しており、もはやリセットしなければ持続不可能とし、投資した1ドルにつき64セントの損失を出しているという現状を明かした。

しかし、インターネットでは確定と扱われていた「閉鎖」は起こらなかった。
散々騒がれたNinja Theory、Undead Labsは第三者(現時点では未発表)に売却され、中止報道された『Senua』『State of Decay 3』の開発契約は続行。引き続きXBOXが資金提供とパブリッシングを担う。Game Pass入りについては、キャンセルされるという情報があるが、個人的にはそうではないに賭ける

まさに広範なコンテンツポートフォリオの象徴例であるスタジオ、Double FineとCompulsion GamesはIP権利を保有し独立。
今回は過去のTango閉鎖時の大炎上から学習したのか、買い手が見つからなくても閉鎖だけは避けているのは明らかで、後者は閉鎖を確信していたので独立で(今のところは)生き延びられたのは衝撃的である。

Arkane Lyonに関しては、現在協議中であり、“潜在的な戦略的オプションを検討”しているとされているが、この時点で即閉鎖は99.99%ないと断言可能。

そして、ほぼ全ての部門においてレイオフは行われ、場合によっては、より優先度の高いプロジェクトへシフトしていくとしているが、今回の件により発表済みのタイトルがキャンセルされることはないという。
そして、下記の部門構造に再編され、MojangはXBOX Game Studios傘下ではなくなり、マインクラフトはより巨大化していく。

  • XBOX Game Studios
  • Bethesda / Zenimax
  • Activision
  • Blizzard
  • King (Activision Blizzardの傘下から同列のCEO直属へ) NEW!
  • Mojang NEW!

優先度の高いプロジェクトとは、確実なリターンが見込める、すなわち巨大な人気IPである。
Bloombergの記事では、ZenimaxはFallout, The Elder Scrolls, Doom, Quake and Wolfensteinにフォーカスすると報じられており、いつの間にかQuakeとウルフェンシュタインの一軍扱いと復活が確認されていた。
ただし、id Softwareは今回90人規模のレイオフを受けているとも報じられており、Zenimax Onlineや、XGS側でもFallout New Vegas 2の開発が強制されるに違いないObsidianも25%規模とそれなりの数の削減がなされていることから、矛盾してると感じる人が多いが、これは今思えばクズだがビジネス面では有能であったBobby Kotick時代のActivisionのように、全スタジオが1つの大型タイトルに集中的に投入される鉱山スタイルへの変化を示唆するという見方もできる。

ほか、社内の構造変化として、プラットフォームチームが本世代の開始時に比べて40%増加しているが、プレイヤーベースとプレイ時間は減少しており、また管理職が最大14階層にも及んでいるため、ハンコ押し(比喩)が大量にいるのを5層以外に削減し、直接責任者を用意し、意思決定をスピーディーにするという。
どうしてこれが今まで放置されていたのだろうか?肩書きだけの名誉職や社内ニートの温床になっていたに違いない。

また、Game Fileによると、次世代機Project Helixや、3000万人に会員数が落ち込んだGame Passなどへの投資は継続される見込みであり、またもや様々な言説は打ち破られている。

ほかにも変化や報道があるが語ることがないので割愛。
全体的に見て、“最大の不幸中の最大の幸い”が成し遂げられた。3200人もの歴史的レイオフのはずなのに、閉鎖や中止がないだけで、大したことがないように思えるのだ

バイアス込みの私見

今回、かつてないほどに噂で溢れかえり、MSは発表しないため、また過去の前例がある以上、大衆は次々と飛び交う未確認情報を今日まで信じてきた。
出回っていたObsidianが閉鎖!TESとFallout以外はCooked!全スタジオが閉鎖!部門売却!独占撤回!といったインターネットの”噂”などは、ほとんどが憶測を発端とした妄想であった。
率直に言えば、インターネットの大衆は閉鎖と開発中止というキャッチーな悪いニュースを望んでいる。なぜなら、それはこの世で最も楽しいエンタメである「叩き」の格好のネタとなるからだ。
XBOXのリセット関連の噂で溢れかえる前には、Bungieは最近レイオフでDestiny 2のライブサービス展開を終了し、直近ではPlayStationは物理ディスクの2028年1月での製造終了で大炎上し、数千万人かそれ以上の規模の大衆がソニー叩きやボイコット宣言を繰り広げてたが、実際の統計はパッケージ勢の少数派(といっても、巨大なエコシステムなので相当数いるが)を示しており、ただ敵である大企業を、集団でボコボコにして批判し、インプレッションと連帯感を得たいだけなのが浮き彫りである。

ゲーム業界に限らず、レイオフが起こる度に「もう****の製品は不買する」と宣言する人がいるが、これは更なるレイオフや閉鎖の歓迎を自白してるようなものだと思っている。
不買は好き嫌いとして個人の自由だが、正義の免罪符を盾に、味方であるかのように振る舞うのは非常に醜い。憎悪を公にする方が清々しいし、大義名分は本当に糞

…ここからは過去の当サイト記事との見解とも反する、表で言うべきでない本音だが、楽しみにしているゲームのリリースがされるのなら、裏で起きてる事情なんて正直どうでもよい。
日本よりよほど優れた環境で快適に働いてる、赤の他人の高給取りが解雇されたところで、同情の余地も、他人のために嘆く余裕もない。
なぜ気にしなければいけないのか?Support the Devsなんて偽善、某eraは本当に偽善者の巣窟。
今回のレイオフ関連で、「このスタジオは****に売却されたらうまく適合する」みたいな馬鹿げた主張してる人がいたが、結局ファンボーイズムを隠し切れていないし、レイオフにfuckしてるその口にブーメランが飛んでくるだろう。
大企業の守護者で何が悪いのか。正直になると、こんな悪人扱いされるような思想になってしまうが、それは本当に悪なのか?